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成長ストーリー④ 〜医学部編〜

プロフィール

膨大な知識習得を仲間と乗り越え、世界基準の医療人への飽くなき挑戦を続けます。目の前の誰かの役に立ちたいという、純粋な熱意を持っています。

※医学部医学科及び保健学科の学生のインタビュー調査から共通して見られた要素を一人の学生としてまとめました。
医学部

1年次

地元を離れ、遠方から名古屋大学医学部に推薦で入学し、「研究者になる」という目標を抱いていました。入学後すぐ、「医学部」というコミュニティの濃密さに驚きます。医学部では学年や学科内でのつながりが強く、多くの学生が医学部内の部活動やサークルに所属。医学部内の部活動に所属して、先輩とのつながりを築き始めました。
大学病院でのボランティアをするなかで、医療人としての目標ができました。

また、研究者志望だったため、1年生から研究室に通い、学生研究会にも所属しました。学業の合間には家庭教師やカフェでのアルバイトを経験し、対人スキルやマルチタスク能力を養っていきました。

2年次

2年生になり、専門科目の重みが増してくると、一人での学習に限界を感じ始めました。医学部では成績が悪いと留年という厳しい現実があるため、仲の良い友達と勉強グループを作り、情報交換やテスト対策を行うようになりました。

この時期、重要になるのが「先輩からの情報」です。過去問の共有やテスト情報の入手は進級の鍵であり、部活動などを通じた縦のつながりが大きな支えとなりました。過去問を分析し、答えを見せ合いながら、仲間と共に膨大な知識の海を泳ぎ切る術を身につけていきました。

3年次

3年生になると、学びはより専門的で深遠な理論へと進みます。動画サイトなどのSNSを駆使して自主的に学習を進める一方で、自分自身のキャリアパスについて真剣に悩み始める時期でもあります。後期からは研究室配属も決まり、研究室で理学部との共同研究を行うなど充実した生活を経験できました。

この時期になると、将来、国家資格取得後に「現場に立つか、それとも基礎研究の道に進むか」という問いが現実味を帯びてきます。研究と臨床のバランスをどう取るべきか、まだ答えの出ない模索が始まります。

4年次

4年生では、医学科生は、CBTとOSCE、保健学科生は、国家試験という大きな試験を受けます。これは、1月から始まる病院での臨床実習を始めるために合格しなければいけないものです。夏休み明けは、そのための勉強に力を入れました。カリキュラムもどちらかというと臨床寄りになり、病院で働いている先生が講義を行う授業が増えてきました。

基礎医学研究者志望でしたが、すぐに大学院に進むか、臨床現場に入って数年を経てから大学院に進学するか悩むようになりました。特に、将来の結婚や出産といったライフイベントと、医療人としての過酷なキャリアをいかに両立させるかという不安が、この時期に具体的な悩みとして浮上してきました。

ジェンダーダイバーシティセンター「ジェンダー関連の動画・リンク集」
https://www.kyodo-sankaku.provost.nagoya-u.ac.jp/gender_links

5・6年次

5年生になると、いよいよ病院実習が生活の中心となります。実際の医療現場で患者さんと向き合い、医師の仕事を間近に見ることで、教科書では得られない重みを実感しました。病院実習では、今までに培った知識を現場でどういかせるのかという、将来の仕事に直につながる学びを経験できました。特に、小児科で血液のがんを患う12歳の患者さんと接した経験は、医師として患者さんと向き合うことの重要性を深く考えるきっかけとなりました。

また、5年生の2月から3か月間ヨーロッパの大学に病院実習で留学し、その経験を通して、医学英語の学習にも力を入れました。6年生は医師国家試験に向け、勉強の毎日でした。

将来の専門分野として総合診療科を検討しており、「病気ではなく人を診る」医療を理想としています。総合診療は比較的新しい分野であるため、様々な学びを通じてその位置づけや実践について理解を深めたいと考えています。英語学習も継続して、将来は日本に来る外国の患者さんも診られるようになりたいと将来の目標を掲げています。

※5・6年次のストーリーは、医学部医学科生のみのインタビュー結果に基づいています。

6年間(4年間)の振り返り

振り返れば、6年間(4年間)は常に「仲間」と「情報」に助けられた日々でした。

地域医療への貢献や、研究活動への意欲など、進むべき道は多岐にわたりますが、名古屋大学は自ら積極的に行動すれば、多様なサポートが得られて、先生たちが熱心に指導してくれる、恵まれた学習環境であると実感しました。

インタビュー調査の概要

本サイトに掲載している学生ストーリーは、名古屋大学の在籍する学部学生を対象に教育基盤連携本部が実施したインタビュー調査に基づいて構成しています。
本調査は、2017年度から2024年度にかけて、2018年度を除き、毎年度1月頃に継続的に実施してきました。これまでに、累計59名の学部学生にインタビューを行っています。その中でも、ここで紹介しているストーリーは、在学中の4年間にわたり継続して調査を実施した11名の学生のインタビュー結果を中心に、再構成したものです(2019年入学–2022年卒業:4名〈うち1名は医学部医学科のため2024年度卒業〉、2020年度入学–2023年度卒業:4名、2021年度入学–2024年度卒業:3名)。継続的な調査により、入学から卒業に至るまでの学習経験や生活経験の変化、迷いや成長のプロセスを、時系列で丁寧に捉えることが可能となりました。なお、掲載しているストーリーは、特定の個人を描写したものではありません。複数の学生に共通して見られた経験や語りをもとに、個人が特定されない形で再構成しています。

出典