名古屋大学 高等教育研究センター



2017年度名古屋大学学生論文コンテスト

学問のススメ、論文へススメ。

学生生活にスパイスは足りていますか?
授業に出る、レポートを書く、試験勉強をする、
サークルに入る、友達と遊ぶ、本を読む、アルバイトをする・・・
まだまだもの足りない人へ
学問の香りのスパイスを贈ります
――さあ、論文へススメ!


■ 2017年度審査結果

2017年度名古屋大学学生論文コンテストの審査会を、2018年2月7日(水)に開催しました。松下裕秀理事・副総長、戸田山和久教養教育院長、森仁志附属図書館長、水谷法美高等教育研究センター長による厳正な審査の結果、次の論文が選出されました。

受賞論文は、本学の研究成果物として名古屋大学学術機関リポジトリに登録されます。

▼ 優秀賞

「周囲の友人に着目した着席位置と学習意欲の関係性」
経済学部 安藤蒼亮さん

▼ 優秀賞

「全脳シミュレーションは可能か」
理学部 中野覚矢さん

▼ 受賞コメント

【安藤蒼亮さん】優秀賞

この度はこのような賞を頂きありがとうございます。

論文を書くということは大学1年生の私にとって中々難しいことではありましたが、基礎セミナーの先生やTA、同じ受講生のアドバイスによって、よりよい論文を作成することができました。

今回の論文作成にあたって、アンケート用紙を使った量的調査の方法を学び、実際に学生にアンケートを取り、結果を分析しました。ここで身につけたスキルは、今後の学部研究への取り組みに活かされると思います。


【中野覚矢さん】優秀賞

この度は優秀賞を頂き、大変光栄に思うとともに、自分が書いた文章を評価していただけたことを大変嬉しく思います。

今回とりあげたテーマである「全脳シミュレーション」は私が高校生の頃に耳にし、興味を持っていた内容でした。このような形で深く調査し、文章にする機会を与えてくださったことに厚くお礼申し上げます。

しかし、提出した論文は様々な面で悔いが残されるものとなってしまい、限られた時間と文字数の中で万人に分かりやすい文章を書くことの難しさ・そして自分の文章力の低さを痛感いたしました。今後も、論理的思考力や文章構成能力を養うため、より一層の努力と研鑽を重ねて参ります。


▼ 事務局から

本年度の応募総数は9本と多くはありませんでしたが、身近な現象や時事問題に着目し、先行文献をふまえて興味深いテーマ設定につなげた論文が多くありました。また、手法としては量的ないし質的調査を企画実施したものが多くを占めました。審査の結果、量的調査手法を用いた安藤さん、調査ではなく論証を展開した中野さんの2名が優秀賞に選ばれました。

安藤さんの論文は、読者の共感をよぶ着眼をもとに、先行研究をふまえて問いに発展させたこと、適切な質問紙調査を企画実施し、新たな知見を見出したことが評価されました。

中野さんの論文は、応募論文において唯一、英文を含めた多様な文献を引き、論証を試みるものでした。専門外の読者にも理解しやすい構成や、数値の見積もりを適切に挿入していることなど、総説論文としての質が評価されました。

今年度の大きな特徴として、質的調査(インタビュー調査)に挑んだ論文が複数見られました。考察の深さを追求するのは難しいものですが、聞き取った内容を再構成して新たな知見を導くことができていた論文もありました。学部1、2年生が実施する調査ということで対象選定に限界はあったかと思いますが、「なぜこの人を対象にするのか」を論理的に説明できていれば、3つめの優秀賞もあり得たのではないかと思います。

残念だったこととしては、応募論文数が過去最低となった点が挙げられます。次年度も学生論文コンテストを開催しますので、たくさんの力作を期待しています。附属図書館のライティング関連図書コーナー(2階)や各種学習ガイドもご活用ください。


2017年度の募集は締切りました。ご応募ありがとうございました。

■ 応募要項

▼論文内容

応募論文においてとりあげるテーマ/問いを明確に記述したうえで、文献等を活用して論じてください。内容領域は問いませんが、当該領域を専門としない人にも理解できるよう記述してください。

▼応募期間

2018年1月17日(水)12時まで

▼応募資格

名古屋大学に在学する学部1・2年生

▼応募規定

  • 応募論文は、単著、未発表かつ日本語で書いたものに限ります
  • 審査対象論文は1人1編のみとします
  • 次項「応募方法」に掲載されている書式に従って、論文と応募用紙それぞれの電子ファイル(PDFまたはWord)を作成・提出してください

▼ 応募方法

  1. 論文本編と応募用紙の書式電子ファイル(PDFまたはWord)を当ページからダウンロードしてください
  2. 書式に従って論文と応募用紙を作成してください
  3. 論文本編と応募用紙の電子ファイル(PDFまたはWord)を、件名「2017論文コンテスト応募(応募者名)」で、下記メールアドレスへ期日内に送信して下さい

▼審査

本学教員による

▼表彰

数名に賞状及び副賞

▼結果発表

  • 2018年2月を予定
  • 発表に際し、入賞者の所属学科および氏名を公表いたします
  • 入賞作品は名古屋大学学術機関リポジトリに掲載いたします

▼その他

  • 論文作成のポイントしては次の資料(PDF)を参考にしてください。
  • より詳細な論文の書き方に関する各種文献は、中央図書館2階ラーニングコモンズおよび高等教育研究センター(東山キャンパス文系総合館5階)にて閲覧することができます
  • 中央図書館2階サポートデスクでは、大学院生スタッフからレポートの書き方の相談を受けられます
  • 過去の入賞論文は名古屋大学学術機関リポジトリに掲載されています
  • 過去の受賞論文タイトル・テーマについては、以下のリンクから確認できます

■ 主催

名古屋大学 高等教育研究センター、教養教育院

■ 共催

名古屋大学 附属図書館

■ 協賛

コクヨマーケティング株式会社

名古屋大学消費生活協同組合

■ お問い合わせ先

名古屋大学高等教育研究センター 2015年度名古屋大学学生論文コンテスト事務局

Tel:
052-789-5696
E-mail:
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
URL:
http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/ronbun/


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