名古屋大学 高等教育研究センター

第68回招聘セミナー カナダの研究大学における教育改善 シンシア・ウェストン 氏 / マリエラ・トヴァー 氏 マギル大学 教授学習サービス部門 2月18日(月) 午後1時30分〜4時 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館 7階 オープンホール

■ 講演要旨

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マギル大学はカナダ最古の大学であり、世界屈指の研究大学である。研究を重視している大学であるが、学生への教育を軽視しているわけではない。マギル大学は、研究重点学生中心大学(Research-intensive student-centered university)を目指している。

研究大学において質の高い教育を提供するためには、2つの重要な論点がある。ひとつは、教育活動と研究活動がどれだけ相互補完関係にあるのかという点である。多くの教員は研修活動を第一の優先事項と考え、教育活動を研究活動とは独立したものと見なす傾向がある。マギル大学の教授学習サービス部門では、教育活動と研究活動の関連を高めるために、教育活動を学問分野の知識と関連させ、学生を学問分野の一員と見なし、学習者中心のアプローチができるようなFD活 動を展開している。

もうひとつの論点は、教育活動と研究活動がどのように評価されるかという点である。多くの大学では教育活動よりも研究活動の方が評価に重点が置かれている。マギル大学では、教育活動の評価を進めるために、昇進やテニュア獲得のためにティーチングポートフォリオの提出を教員に課している。ティーチングポートフォリオに含む項目は、全学で共通して定められており、教員は約10ページにわたって教育に関する実績をまとめる必要がある。

■ 開催案内

名古屋大学高等教育研究センター設立10周年記念国際セミナーシリーズ
第68回招聘セミナー

カナダの研究大学における教育改善
Enhancing teaching and learning in a research intensive university: Context, strategies and programs

シンシア・ウェストン 氏 (マギル大学 教授学習サービス部門)
マリエラ・トヴァー 氏 (マギル大学 教授学習サービス部門)
2月18日(月) 午後1時30分〜4時
場所: 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館 7階 オープンホール

講演概要

 世界の研究大学ではどのようなFDが展開されているのでしょうか。また、教 授学習センターは教育改善の推進にどのような役割を果たしているのでしょうか。 本招聘セミナーでは、研究大学であるマギル大学でFDを進める2人の講師を招 待して、カナダの大学の文脈で研究大学における教育改善について語っていただ きます。

使用言語:英語(通訳なし)

お問い合わせ: 中井 俊樹 <seminar@cshe.nagoya-u.ac.jp> (tel:052-789-5385)

※セミナーに出席を希望される方は、セミナー当日までにseminar@cshe.nagoya-u.ac.jp宛へご連絡下さい。(準備等の都合のためであり、必須ではありません。)セミナーは研究者、教育関係者、教育機関の事務担当者、学生(大学院生・研究生・学部生)、社会人など多くの方の参加を歓迎しております。また、セミナー開催情報メールサービスも是非ご利用下さい。

案内用ポスターPDFPDF

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