名古屋大学 高等教育研究センター

名古屋哲学教育研究会 公開セミナー2009 哲学を専門としない学生に      
      どのように哲学を教えるのか?
2009年10月13日(火)、2009年11月17日(火) 名古屋大学 東山キャンパス

■ 開催案内

名古屋哲学教育研究会 公開セミナー2009

哲学を専門としていない学生が哲学を学ぶということは、どのような意味をもつのでしょうか。 そのような学生は、哲学の授業でなにをどのように学ぶ必要があるのでしょうか。 また、哲学を専門とする教員は、哲学を専門としない学生に教える場合、 専門研究をどのように生かすことができるのでしょうか。 こうした問いをテーマに、今年度もセミナーを開催します。 東海地区の方もそうでない方もどうか奮ってご参加ください。

第1回 セミナー
日時:2009年10月13日(火) 17時30分〜19時30分
場所:名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館 7階 オープンホール
講演題目
「哲学の教材としての映画
―Bladerunnerの教材としてのポテンシャルをめぐって」
講演者
戸田山 和久(名古屋大学教授)
講演概要
映画を使って哲学を教える、というのは、アメリカ合衆国などではよくあるやり方のようです。 そのための書籍もかなりの数出版されています。 最近は、科学技術の哲学とか、工学倫理とか、イロモノばかりを担当しているので、 いわゆる「哲学」の授業をやっていないのですが・・・、 私はかつてRidley Scott監督のBladerunnerという映画を使って、 半期の哲学の授業をしていたことがあります。 これはけっこう評判がよかったように思います。 この映画は、脱走したアンドロイドとそれを始末するバウンティ・ハンターを描いたものですから、 もちろん、人と機械の「心」の問題を考えるにはよいネタですが、 それ以外にも、さまざまな哲学的テーマが含まれています。 そこで、この映画を使ってどのような授業を行ったかをご紹介しつつ、 映画を使った哲学教育の可能性について考えてみます。
プログラム
17時30分〜18時00分
久保田 祐歌(名古屋大学高等教育研究センター研究員)
「米国におけるクリティカルシンキング教育
―Teaching Philosophyの事例から」
18時00分〜19時30分
戸田山 和久(名古屋大学情報科学研究科教授)
「哲学の教材としての映画」
第2回 セミナー
日時:2009年11月17日(火)17時30分〜19時30分
場所:名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館 7階 オープンホール
講演題目
「全学共通科目としての「哲学」を人気科目にする方法―
あるいは、中堅私立大学において「哲学」を教えることにいかなる意味があるのか―」
講演者
長滝 祥司(中京大学教授)
講演概要
発表者は10年余にわたり、中堅私立大学において、 全学共通教育のなかの一教科としての哲学教育に携わってきた。 また、今年度より、国際教養学部において、学部固有科目として哲学関連の講義を行っている。 今回の発表では、以下の三つのことを関連づけながら考察することとする。 ひとつ目は、これまでの経験を通して自覚するようになった教育上の課題や問題点、 ふたつ目は「哲学」を人気科目にする方法、 三つ目は「哲学」という科目が現在と将来の大学教育(とくに共通教育)においてもつ意義、である。
プログラム
17時30分〜18時00分
井上 研(名古屋大学情報科学研究科大学院生)
「「哲学すること」はどのように教えられているか」
18時00分〜19時30分
長滝 祥司(中京大学国際教養学部教授)
「全学共通科目としての「哲学」を人気科目にする方法」
主催:名古屋哲学教育研究会
協力:名古屋大学高等教育研究センター
  • 本セミナーはFD・SDコンソーシアム名古屋の事業の一環として実施するものです。
  • 参加自由・申込不要
お問い合わせ
久保田祐歌(052-789-5386)
kubota@cshe.nagoya-u.ac.jp
案内用ポスターPDFPDF

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