第158回招聘セミナー
スペシャリストとジェネラリストが協働する
大学事務組織のマネジメント
宮林 常崇 氏
公立大学法人首都東京 首都大学東京管理部
2018年11月16日(金)18:00~20:00
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館7階 カンファレンスホール
開催案内
第158回招聘セミナー
- 講演題目
- スペシャリストとジェネラリストが協働する大学事務組織のマネジメント
- 講演者
- 宮林 常崇 氏
(公立大学法人首都東京 首都大学東京管理部) - 日時
- 2018年11月16日(金)18:00~20:00
- 場所
- 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館7階 カンファレンスホール
- ※会場を変更しました
講演概要
大学の事務組織では、扱う業務の高度化・複雑化に伴って、特定分野における専門性の高いスタッフを雇用するケースが増え、また、事務職員も専門性を高めることが求められている。しかし、専門性を高めたスタッフを現場でどのようにマネジメントすべきかについてはあまり論じられてきておらず、大学によっては専門性を生かした活躍ができていないという状況にある。
このセミナーでは、現場が抱えている事務組織の課題を整理した後、スペシャリストとジェネラリストが協働する大学事務組織の管理・監督職が現場で求められる組織運営のあり方について議論する。
講演要旨
大学の事務組織では扱う業務の高度化・複雑化に伴い、特定分野における専門性の高いスタッフを雇用するケースが増えている。彼らは、教員でも職員でもない「第3の職種」と呼ばれることがあるが、現在は「教員」か「事務職員」のどちらかで雇用されるケースが一般的である。この「第3の職種」について、大学によっては、組織文化に馴染めず十分に活躍できていない、といった課題を抱えている。それらの課題を解決する方法として、人事制度の見直しや組織改編などが考えられるが、実行には様々な困難がある。
「第3の職種」のみならず、事務職員は専門性を高めることが求められ、その方法論はこれまで様々に議論されてきたが、専門性を高めたスタッフを現場でどのようにマネジメントすべきか、については、あまり論じられてこなかった。このセミナーでは、①大学事務組織の特徴を5つに分類し、②これをベースとして、なぜ現場ではスペシャリストとジェネラリストの協働に課題を抱えるか、について整理した。次に、③スペシャリストとジェネラリストが協働することの作用と反作用を確認したのち、④両者が協働する事務組織の管理・監督職が現場で求められる組織運営のあり方について議論した。
スペシャリストとジェネラリストの区分は、大学毎の事情に応じて検討したい。ただし、お互いが担う役割を明確にしておくことは重要である。その上で、それぞれが大学を経営する視点を身につけ、専門性を高めれば、事務組織が抱える課題のいくつかは緩和される。ここで示した経営視点や専門性は、仕事のさせ方の影響が大きい。また、両者が協働する事務組織に求められるマネジメント能力は、スペシャリストであっても獲得はできる。これらの育成の現場における実践例とコツを報告した。
スペシャリストとジェネラリストの協働は、事務組織が抱える課題の緩和だけでなく、お互いの能力開発にもよい影響を与える。まず、協働できるスタッフに育てることが重要だ。
- 申し込み方法
- 本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
- お問合せ先
- info@cshe.nagoya-u.ac.jp
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