第173回招聘セミナー
自主企画型研修による職員の能力開発の実践事例
-新規採用職員向けガイドブックの作成からみる-
田中 大貴 氏
名古屋大学総務部職員課
石田 祐加 氏
名古屋大学農学部・生命農学研究科人事係
2019年10月8日(火)18:00-19:30
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ
開催案内
第173回招聘セミナー
- 講演題目
- 自主企画型研修による職員の能力開発の実践事例
-新規採用職員向けガイドブックの作成からみる- - 講演者
- 田中 大貴 氏
(名古屋大学総務部職員課) - 石田 祐加 氏
(名古屋大学農学部・生命農学研究科人事係) - 日時
- 2019年10月8日(火)18:00-19:30
- 場所
- 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ
講演概要
名古屋大学では、職員の能力開発を目的とした「自主企画研修」という制度がある。この制度を利用して、入職1~3年目の若手職員と中堅職員を中心に「新規採用職員向けガイドブック」を作成した。
現在大学においては、業務が高度化・複雑化しており、日々の業務をこなしながら自身の能力開発を行うことは難しいのが現状である。そのような環境の中で、制度としての研修を利用して行った今回の取り組みについて報告するとともに、課題や研修のあり方について意見交換を行いたい。
講演要旨
名古屋大学では、職員の能力開発を目的とした「自主企画研修」という制度がある。これは職員の自主・自発的な企画を研修として承認する制度である。私たちはこの制度を利用して、入職1~3年目の若手職員と中堅職員を中心に「新規採用職員向けガイドブック」を作成した。
この「ガイドブック」は、新しく名古屋大学に採用された事務職員・技術職員にできるだけ早く大学に慣れてもらいたいという思いから作成したものである。全5章72ページで構成されており、各部署の業務紹介から新人職員の服装についてなど、多岐にわたる内容を盛り込んだものとなった。
実はこの「ガイドブック」は平成24年・25年にも作成されており、今回はその改訂版(第3版)として作成されたものである。しかしながら第3版については、作成経緯から内容に至るまで前回のものとは大きく異なっており、この変更こそが研修の成功要因とも考えられる。大きな変更点は以下の3点である。
1つ目は、「自主企画研修」という公式の研修制度を利用したという点である。前回までは有志の職員が集まって行う非公式な活動であった。今回は公式の研修制度を利用することで組織としての支援があり、参加メンバーにとってより活動がしやすい環境にあったということが一つの成功要因だと考える。
2つ目は、作成メンバーの構成にある。作成自体は若手職員を中心としていたが、アドバイザーの役割を持った中堅職員をメンバーに入れることで、進捗状況や内容の相談がしやくすく、またある程度経験のある職員の視点を含んだコンテンツも盛り込むことができた。
3つ目は、成果物自体が大学にとって有益であった点も大きいと考える。研修をして終わりではなく、研修の成果として出来上がったものが新規採用職員に役立つものであり、メンバー自身の達成感につながった。
最後に今後の課題であるが、近年大学においては業務が高度化・複雑化しており、日々の業務をこなしながら自身の能力開発を行うことは難しいのが現状である。そのような環境の中で、公式の制度を利用した活動は、ともすれば業務感が発生し自発性が損なわれる可能性がある。また同様の研修を繰り返すことで活動自体もマンネリ化するだろう。そういった課題を解決するには、研修にどうやって人を巻き込むか、また巻き込む人をどのように育てていくかというところが重要になると考える。
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