名古屋大学 高等教育研究センター

第183回招聘セミナー 実務家教員の育成にいかに取り組むか
-教育・雇用一体改革の視点から-
大森 不二雄 氏 東北大学高度教養教育・学生支援機構 教授/大学教育支援センター センター長 2020年5月21日(木)15:00-17:00

■ 開催案内

第183回招聘セミナー

※ 申込受付を終了させていただきました
講演題目
実務家教員の育成にいかに取り組むか
-教育・雇用一体改革の視点から-
講演者
大森 不二雄 氏
(東北大学高度教養教育・学生支援機構 教授/大学教育支援センター センター長)
日時
2020年5月21日(木)15:00-17:00
共催
東北大学高等教養教育・学生支援機構
※ 本セミナーは、4月に対面開催予定だったものを延期し、オンラインに切り替えて開催したものです。

講演概要

学びと社会の繋がりを見える化し、学生の大学教育への動機付けを高めるとともに、リカレント教育へ社会人を惹き付ける上で、産学連携教育と実務家教員への期待は大きい。「大学生は勉強しない」という日本の常識(世界の非常識)や「世界で一番学ばないといわれる日本の社会人」の現状から、学生も社会人も学び続けチャレンジし続ける社会へ変革する教育・雇用一体改革の一環として、実務家教員の育成に向けた取組と課題を論じる。


本セミナーは ZOOM によるオンラインで開催します。
オンライン参加が可能であることをご確認の上でお申し込みください。


・カメラ・マイクが利用可能で、高速なインターネットに接続されたPC等が用意できること。

・発言等ができる静粛な環境で参加できること。

■ 講演要旨

知識経済への適応に教育・雇用改革は不可避

グローバル化が進み、知識経済が到来する中、人口減少社会となった日本にとって、人材育成の質の向上は死活的課題である。ところが、授業外学習時間の少なさに表れる、大学生は勉強しないという日本の常識は、世界の非常識である。また、社会人が大学院等で学び直すリカレント教育も依然低調で、日本の社会人は世界一学ばないとも言われる。

問題の背景として、日本的雇用慣行の在り方が指摘される。「一度しか来ない列車」ともたとえられる新卒一括採用では、地頭と人柄重視で学業成績が殆ど問題にされない、日本特有の状況が続く。また、諸外国に比べ転職が困難で同じ組織の一員であり続ける者を優遇する終身雇用の下、組織を超えて通用する普遍的知識技能を習得するリカレント教育のニーズは高まらない。日本は世界的な知識経済への移行に適応できていない。

教育・雇用の一体的改革は、不可避の課題である。


人材と知の産学間往還を先導する実務家教員の育成

東北大学が代表校、熊本大学・大阪府立大学・立教大学が連携校となって、文部科学省の「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」(国の補助は2019年度から5年間)に応募した背景には、上述の問題意識があった。幸い、同事業全体の運営拠点・中核拠点として選定された。同事業の中身は、実務家教員の育成研修等である。

東北大等チームは、学生も社会人も学び続ける社会の実現、未来を拓く人材の輩出を志す。このため、学生の動機付けを高め、社会人をリカレント教育へ惹き付けるなど、学びと社会を繋ぐ上で中心的役割を担う実務家教員を育成する研修プログラムを開発・実施し、修了者と大学のマッチングを行う。修了者が教育イノベーターとして、人材と知の産学間往還を先導することを期して取り組む。

研修プログラムは、リベラルアーツ(東北大)、インストラクショナルデザイン(熊大)、アントレプレナーシップ(府大)、リーダーシップ(立教)と、各校の汎用的な専門性(様々な業種・職種で必要とされる専門性)を活かしたコースを設ける。研修方法は、オンライン学習により時間や場所の制約のない学習環境を保証するとともに、集合研修により実践的な教育力を確保する。

モメンタムを維持すべく、東北大と熊大の2コースは、申請書記載のスケジュールを1年前倒しし、2020年度より仙台・熊本と東京で開講することとし、鋭意準備を進めている。

申し込み方法
本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
定員
90名 (申込締切 5月14日)※ 申込を締め切りました。
参加方法
後日参加申込された方にお知らせします。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
※いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします。
案内用ポスターPDFPDF

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