名古屋大学 高等教育研究センター

第185回招聘セミナー 大学等におけるキャリア教育の不易と流行 立石 慎治 氏 筑波大学教学マネジメント室 助教 2020年7月16日(木)15:00-17:00

■ 開催案内

第185回招聘セミナー

※ 定員に達したため、申込受付を終了させていただきました
講演題目
大学等におけるキャリア教育の不易と流行
講演者
立石 慎治 氏
(筑波大学教学マネジメント室 助教)
日時
2020年7月16日(木)15:00-17:00

講演概要

「自立を促す視点から、変化する社会と学校教育との関係性を特に意識しつつ」(中教審2011)展開するものであるキャリア教育を、これから私たちはどのように進めていける/いくべきなのでしょうか。本セミナーでは、キャリア教育において常に立ち返るべき原則や、キャリア教育に影響を与えそうな今後の情勢変化の兆し等についての情報を共有したのち、参加者と講演者、参加者同士の対話を通じて今後のキャリア教育の在り方を探ります。


本セミナーは ZOOM によるオンラインで開催します。オンライン参加が可能であることをご確認の上でお申し込みください。

オンライン参加の要件等
・カメラ・マイクが利用可能で、高速なインターネットに接続されたPC等が用意できること。
・発言等ができる静穏な環境で参加できること。

■ 講演要旨

国際化・グローバル化の進行や知識基盤社会・経済の進展等が進む状況にあっては、「自立を促す視点から、変化する社会と学校教育との関係性を特に意識しつつ」(中教審2011)展開するものであるキャリア教育の重要性がこれまで以上に高まっている。近年では、実務家教員の振興や専門職大学・専門職短期大学の誕生等にも、教育と雇用の連携が重視されている動きにその影響が見て取れる。

こうした社会情勢の変化が進む一方で確認しておきたいのは、キャリア教育は様々な活動を通して実践されるものであり、かつ、学校教育を構成していくための理念と方向性を示すものだということである。本邦の教育の目標に照らしても、キャリア教育で目指すところは大学等で行う教育活動全体を通じて果たされるべきものでもある。決して「外付け」されるものではなく、教育課程及び厚生補導の連携のもとで進められるものとされることの意義を普遍的に重要なこととして改めて確認しておきたい。

また、こうした社会情勢に対応すべく努力を重ねてきたことから、大学等は「キャリア教育・就職支援の『量的拡大』から『質的深化』への移行期」(望月2017)にある。『深化』を進めていくうえで、関連しそうな兆しは枚挙にいとまがない。小学校・中学校・高等学校における「キャリア・パスポート」(ポートフォリオ)の導入や学習指導要領にキャリア教育が盛り込まれるなど、初等中等教育におけるキャリア教育の振興がある。「大学等におけるインターンシップ表彰制度」(教育効果の高いインターンシップに対する大臣表彰)はもちろん、採用を意識したインターンシップの議論も出てきている。何より、コロナ・ウィルス感染症対策に伴う経済状況の変化は、キャリア形成に影響するがゆえにキャリア教育にも長期的に大きなインパクトを持ちうるだろう。このような状況に向けて学生の自立を促すということは、一大事業であることは疑いない。担当者のみが携わる/のみに携わらせることなく、教育活動全体で推進されるキャリア教育が重要であり、必要であることを確認したい。

申し込み方法
 本セミナーへのご参加を希望される方はセミナー参加申込フォームから必要事項をご入力下さい。その際にご入力頂いたメールアドレスへの返信をもちまして、申込完了となります。
定員
90名(申込締切 7月9日)※ 定員に達したため、申込を締め切りました。
参加方法
後日参加申込された方にお知らせします。
お問合せ先
info@cshe.nagoya-u.ac.jp
Tel:052-789-3534
(セミナー専用)
本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。
諸連絡
※いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします。
案内用ポスターPDFPDF

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