東海国立大学機構 アカデミック・セントラル QTA・GSIトレーニングセンター 共催
名古屋大学高等教育研究センター 第205回招聘セミナー
経済学教育研究会セミナー
経済学教科書の経営環境と新しい動向
-今後の教科書のあり方を考える-
渡部 一樹 氏
株式会社有斐閣
2022年10月26日(水) 15:00-17:00
名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ
開催案内
東海国立大学機構 アカデミック・セントラル QTA・GSIトレーニングセンター 共催
名古屋大学高等教育研究センター 第205回招聘セミナー
経済学教育研究会セミナー
- 講演題目
- 経済学教科書の経営環境と新しい動向
-今後の教科書のあり方を考える- - 講演者
- 渡部 一樹 氏
(株式会社有斐閣) - 日時
- 2022年10月26日(水)15:00-17:00
- 場所
- 名古屋大学 東山キャンパス 文系総合館5階 アクティブラーニングスタジオ
講演概要
出版市場は2009年に2兆円台を割り込み、電子書籍の売上は増加傾向にあるものの、依然として低迷が続いています。学術出版をめぐる環境も厳しいなかで、コロナ禍の影響も加わり、大学における教科書の使われ方にも変化が見られます。
本セミナーでは、経済学教科書を中心に、近年どのような変化が起きているのかを、有斐閣の取り組みを交えながら紹介します。今後の教科書のあり方について、セミナーに参加される先生方とともに検討することができればと考えています。
講演要旨
本セミナーでは、大学における経済学教科書の市場動向について報告した。特に近年の特徴として、①定番の教科書に需要が集中していること、②講義用スライドなどの授業サポートが売上に影響を与えている可能性が強まっていること、③専門科目の教科書が苦戦していること、の3点を指摘した。そのうえで、今後注目される取り組みと課題を説明した。
まず、大学生協の販売データから、売上上位の教科書は改訂版が多くを占めていることや、経済学入門やミクロ経済学では特定の教科書に需要が集中していることを紹介した(特徴①)。
次に同じデータを用いて、売上良好書の10年間の推移を見た。コロナ禍が始まった2020年に販売数が大きく変動しており、販売数が減少した教科書は授業サポートが不十分なことが原因ではなかったのかという仮説(特徴②)を提示した。
さらに科目ごとのシェアを計算し、ミクロ・マクロ・経済学入門で5割近いシェアを占めており、専門科目の教科書の売れ行きが苦戦していることを指摘した(特徴③)。
こうした特徴が見られる教科書市場において今後注目される取り組みとして、教科書の解説動画や電子教科書の事例を取り上げて現状を報告するとともに、課題を説明した。
- 申し込み方法
- 下記セミナー参加申込フォームから必要事項をご送信ください。
https://forms.office.com/r/K7TuN91d2B - いただいた個人情報は、本企画運営の目的にのみ使用いたします
- 対象
経済学に関連する領域を専門とする大学教員など
- 定員
15名(申込締切 10月21日)
- お問合せ先
- info@cshe.nagoya-u.ac.jp
- Tel:052-789-3534
- (セミナー専用)
- 本セミナーに関する質問事項等があれば、上記のお問い合わせ先まで連絡をお願いいたします。