名古屋大学 高等教育研究センター

第14回招聘セミナー 「ディーキン大学における学習環境の整備」 Developing the Deakin University Learning Environment エドウィン・ブランビー教授 ディーキン大学遠隔学習センター長 2000年 10月30日(月) 15:30- 名古屋大学高等教育研究センター 会議室


■ 講演要旨

 オーストラリアのディーキン大学は熱心な教育プログラムで知られており、近年では学習環境の構造化を推進してきた。すなわち、同大学は教材開発部門、教材蓄積部門、教材配信部門、学生活動支援部門、経営管理部門の5部門を機能的に連携させることによって、授業コンテンツの共有化とオンライン化を進め、教師と学生双方のパフォーマンスを高めてきた。授業コンテンツには、授業内容そのもの、授業に関連するリソース、授業評価のためのデータベース、学生の学習記録のデータベースなどがある。また、地域に開かれた大学を目指して、図書館を年間低額で一般市民に開放したり、オンラインによる遠隔教育も積極的に行っている。同大学は、明確な戦略的計画(ストラテジック・プラニング)に基づいて大学経営を行っている点で、オーストラリアの中でもユニークな存在である。