第12回招聘セミナー 「自分の授業をどう変えていくか:ティーチングポートフォリオの活用」 三尾 忠男 氏 メディア教育開発センター 助教授 2000年 3月8日(水) 13:00- 名古屋大学高等教育研究センター 会議室
講演要旨
大学大衆化に伴い、さまざまな技法を用いて自分の授業を改善することが求められている。ティーチングポートフォリオ(授業記録)を制作・活用することにより、散逸しがちな多くの授業データを集約・改訂し、効率的に運用することが可能となる。
他の授業改善方法としては、次のようなものがある。
1.自分の授業を撮影し、映像記録を後で観察することによって、普段気が付かない自分の癖を発見する。
2.毎回の授業終了5分前に、学生に授業評価アンケートを実施し、さまざまな変数を経時的に追跡する。
3.初めて受け持つ授業について、関連するソラバスをウェブ上で探して、内容・使用教材などを決める際の参考にする。
4.メディア教育開発センターでは、研修講座「プレゼンで使おうマルチメディア機器」を実施して、各種メディア機器を授業に効果的に利用するためのスキルトレーニングを行っている。
教育改善に王道はない。同僚と率直に語り合い、講習会や研修会を通じて互いの経験を共有することが重要である。