第25回招聘セミナー 20世紀日本の公立大学 地域はなぜ大学を必要とするか 高橋 寛人 氏 横浜市立大学国際文化学部 助教授 2002年 2月26日(火) 13:00-17:00 名古屋大学東山キャンパス センター会議室
講演要旨日本の公立大学の歴史は1918年の大学令に伴う公立旧制専門学校の大学昇格にはじまる。その後、戦時期に必要な人材の促成という意味で急激に増加した公立旧制医専、工専などが母体となって、戦後の新制大学創設期に多くの公立大学が誕生した。1950年代に入り、地方自治体の財政再建問題と関連して、国立移管される公立大学も多かった。80年代半ば以後の国土開発計画策定や18歳人口急増期には、高齢化社会に対応する人材育成のための看護系公立大学などが新設されている。大学が「ユニバーサリズム」を求められている中で、いかに公立大学としての「ローカリズム」を確保していくかが課題であると言える。