第10回客員教授セミナー 大学院拡大の要因と問題点 浦田 広朗 氏 麗澤大学助教授/センター客員教授 2001年 8月23日(木) 15:00- 名古屋大学東山キャンパス センター会議室
講演要旨1990年代における大学院拡大について主要統計を中心に分析してみると、国立は既設研究科の拡大傾向が強いのに対し、公立・私立は研究科の新増設の傾向が見られる。属性については女性や社会人の学生が増え、専攻分野別に見ると、社会科学系は私立修士課程の増分が多く、学際的分野の増分の多くは国立が担っていることが分かる。このような急激な大学院拡大が起こっている状況下では、様々な機能を多様な学生に果たすことが求められていると言える。また、多様な大学院・多様な学生がいる現状で、学位(特に中間学位である修士)が全て同じもので良いのかといった問題が発生し得ることも考えられる。