2010年度 教育研修プログラム(大学教員対象)
名古屋大学国際化拠点整備事業教授法研修
教員のためのワークショップ「英語で教える」
講師:岩城奈巳(留学生センター)、中井俊樹(高等教育研究センター)
開催案内
- 日時
- 2010年5月14日(金) 13:00-17:00
- 場所
- 東山キャンパス文系総合館7階オープンホール
- 対象
- (学内限定)
- 英語での授業を未経験の教員、もしくは2年未満の経験を持つ教員
- 定員
- 16名
- (お申込み締切:2010年5月10日(月)、先着順)
- お申込み/お問い合わせ
- 高等教育研究センター
- Email: info@cshe.nagoya-u.ac.jp
- TEL: 052-789-5696
趣旨
「授業を英語で頼みますね」と突然言われたら、多くの教員は慌ててしまうのではないでしょうか。国際会議などでの学術的な講演は幾度となく経験していたとしても、いざ英語で授業となると戸惑ってしまうようです。実際、「来学期から担当するので、英語で教えるポイントを教えてほしい」、「面接で英語での模擬授業を求められたのでアドバイスがほしい」などの相談が学内教員から寄せられています。
それらの声に応えて、今回開催する「英語で教える」ワークショップでは、英語による授業を始める予定の学内教員を対象に、英語で授業するためのコツやノウハウを習得していただくことを目的としています。少人数で実践形式のワークショップを用意しています。初めて英語で授業を担当する教員を念頭においた内容ですので、お気軽にお申し込みください。
プログラム(予定)
英語による授業を始めるには | 13:00 - 13:25 |
わかりやすい授業の組み立て | 13:25 - 14:10 |
わかりやすいコミュニケーション | 14:20 - 15:15 |
マイクロティーチングの実践 | 15:30 - 17:00 |
- 主催
- 名古屋大学高等教育研究センター・留学生センター
開催記録
今回の講師は留学生センターの岩城奈巳准教授と高等教育研究センターの中井俊樹准教授が担当し、本学新任教員や研究員が参加しました。
最初のセッション「わかりやすい授業の組み立て」では、参加者が二人一組になって、比較的易しいテーマについて相互に教えあう演習を行いました。まずは日本語で練習し、次に内容は変えずに教授言語を英語に切り替えました。これにより、授業設計がしっかりなされていれば英語でも怖くない、ということを実感してもらいました。そのうえで、安定した授業進行を実現するための「授業の型」が説明されました。
次のセッション「わかりやすいコミュニケーション」では、文法的に完璧な英語を話す必要はないこと、そして非言語の要素(声の大きさやトーン、スピード、間の取り方、アイコンタクト、ジェスチャーなど)を活用するコツが紹介されました。一方、言語面においても、?今何をしているかを常に学生に伝える、?多様な手段でポイントを繰り返す(口頭、配布物、スライドなど)、?場面転換や主要な内容を説明するときのキーフレーズを準備しておく、?会話のきっかけとなる小話を用意しておく、などの工夫が効果的だとの説明がなされました。
最後には、各参加者が自身の授業設計に取り組み、発表と全体討論を行いました。
参加者のアンケートには、「完璧な英語ではなくWorld Englishesで良いのだと理解出来ました」という記述をはじめ、参加者が互いにコメントをフィードバックする形式がよかった、ワークショップ自体を英語でやってみてほしい、講義だけでなくグループワークなど様々な形式の授業例を知りたい、といったご意見がありました。