学生による授業評価は多くの大学において実施されるようになりました。
授業評価のアンケート結果は、教員や組織へのフィードバック情報だけでなく、
教授法が学生の成果に与える影響の大きさも明らかにします。
アメリカでは、教授法と学生の成果との相関関係を明らかにした研究がたくさんあります。
フェルドマンは30以上にわたるこのような実証研究をレビューし、
個々の教授法と学生の成果との相関係数の平均を算出しました。
学習成果に影響の大きい要因を順に示したものが以下のものです。
アメリカの大学教授法ランキングと見てもいいのかもしれません。
教員の準備、コースの設計 |
.57 |
説明の明確さと理解しやすさ |
.56 |
授業目標にそった授業 |
.49 |
授業による学習成果の理解 |
.46 |
教員による知的刺激 |
.38 |
学生への高い水準への動機づけ |
.38 |
質問の促進と他の意見への寛大さ |
.36 |
教員への会いやすさと親切さ |
.36 |
教員の話し方のスキル |
.35 |
授業目標と履修要件の明確さ |
.35 |
教員の科目内容の理解度 |
.34 |
クラスの水準や進捗への理解 |
.30 |
教員の熱意 |
.27 |
評価における教員の公正さ |
.26 |
参考文献
Feldman, K. (1997) “Identifying Exemplary Teachers and Teaching: Evidence from Student Ratings” in Perry, P. and Smart, J. (Eds.), Effective Teaching in Higher Education: Research and Practice, Agathon Press.
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