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◆科目名：文化批評論基礎演習
◆曜限：月曜3限（13:00―14:30）
◆担当者
才野茂 saishige@doraemon.nagoya-u.ac.jp 研究室210
間賀道雄 michio@doraemon.nagoya-u.ac.jp 研究室212
◆オフィスアワー
才野：木曜日16:30―17:30
間賀：火曜日16:30―17:30
◆授業内容
ポピュラーカルチャーは、君たちにとって物心ついたときから親しんできたまさに空気のような存在でしょう。しかし、空気がふだん見えないのと同じように、ぼくたちにあまりにも身近であるからこそ、ポピュラーカルチャーを学問的にきっちり研究することは難しいのです。本演習は、ポピュラーカルチャーを批判的に読み解くための理論を学ぶとともに、それを実際の事例に適用して論ずる能力を養うことを目的としています。今年度は「マンガ」を共通の題材として取り上げ、2名の教員によるリレー形式で実施します。1つの題材を異なる学問分野から分析し、それを参加者が自分の力で再構成していくという、真の学際的研究を進めていくための力を身につけることを目標としているため、受け身の姿勢でいることは許されません。自発的・積極的に取り組むことを強く要求しておきます。
◆授業計画
4月16日 ガイダンス
コースパケットを配付します
【課題】
4月23日にマンガ作品の中の民族的ステレオタイプを紹介し議論する。その題材になる事例を各自採集し、コピーして参加者に配付できるよう準備しておくこと。
4月23日 マンガを文化と社会の中で捉える〜ポストコロニアリズム・カルチュラルスタディズ的批評
【課題文献】
ジャッジ・イトウ『日本人の民族的ステレオタイプ』第2章「マンガに描かれた黒人像」
源静香「ドラえもんのアジアにおける受容」
【参考作品】
手塚治虫『ジャングル大帝』『紙の砦』、島田啓三『冒険ダン吉』、山上たつひこ『アフリカの爆弾』、藤原カムイ『チョコレート・パニック』、藤子不二雄『ドラえもん』
【その他】アメリカ版『セイラームーン』をビデオ鑑賞します。
5月7日 武器としての批評〜フェミニズム的批評
【課題文献】
足鷹サン「フェミニズムから見る『もののけ姫』」
【参考作品】宮崎駿『もののけ姫』。当日までに図書室でDVDを見ておくこと
（中略）
◆テキスト・参考文献など
○コースパケット（課題文献などの資料を集めた冊子。4月16日に配布）
○夏目房之介『マンガはなぜ面白いのか』NHKライブラリー（各自購入のこと）
○論文で取り上げられているマンガ作品を【参考作品】欄に書いておいた。これらについては、各自書店で購入、ないしまんが喫茶などで、できるかぎり読んでおくことが望ましい。
◆成績評価
○出席および議論における発言の積極性［10%］
○レポーター、質問者としての貢献および小さな課題の提出状況［20%］
○中間レポート：Mark Schilling,"Doraemon"in The Encyclopedia of Japanese Pop Culture（6ページ）を日本語に訳し、その上で課題に答える形式のレポート。締め切り5月7日。課題はコースパケットにあり。［30%］
○学期末論文［40%］
○全体で70%以上のポイントを獲得した学生に単位を認定する。
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