1:コースをデザインする
2:授業が始まるまでに
3:第一回目の授業
4:日々の授業を組み立てる
5:魅力ある授業を演出する

6:学生を授業に巻き込む

質問・発言を促し授業に活かそう
効果的なディスカッションをリードしよう
学生の参加度を高めるさらに進んだ方法
7:授業時間外の学習を促す
8:成績を評価する
9:自己診断から授業改善へ
10:学生の多様性に配慮する

 

6章 学生を授業に巻き込む

 

6.1 質問・発言を促し授業に活かそう

6.1.1 質問なんて怖くない

  質問や発言は、あなたの授業の流れを中断する異物ではありません。まず、質問や発言を次のようにとらえ直してみましょう。(1)それらは学生の授業へのコミットメントを深めるよいチャンスである。(2)それらは授業を活性化させるためになくてはならない貴重なフィードバックである。そうすると、適切な仕方で学生に質問や発言の機会を与えることは、教師の責任だということになります。

  さて、教師が学生に対して行う最もナンセンスな質問は「なにか質問は?」あるいは「なにか意見は?」というものです。ここでは、学生に質問・発言を促し、授業に活用するいくつかの方法を紹介しましょう。

  最も重要なことは、質問や発言をするということは授業に参加し、それゆえに授業に貢献することなのだという意識を学生にもたせることです。たとえば100人も受講者のいるクラスで講義の流れをさえぎって、手をあげて質問をするということが、平均的な学生にとっていかに勇気を必要とすることであるかを考えてみてください。こうした心理的障壁を乗り越えて質問を行った学生に対しては、まずその行為じたいを高く評価するべきです。

1. まずは褒めること。

  「いい質問だね」あるいは、「うん、いまそのことについて補足しようと思っていたんだ、よく先回りして考えついたね」と褒めることを忘れずに。

2. 質問にすぐに答えてしまわない。

  質問は、教師と学生がコミュニケーションを始めるまたとないよいきっかけです。それを、簡単に答えてしまって終わりにしてしまうのはもったいないことです。たとえば、

  • 学生の質問について逆に質問をする。「君が疑問に思ったのは……ということかな?」あるいは「なるほど、じゃあ、このケースだったらどう思う?」
  • 学生の質問を他の学生に振り向ける。「なるほど、いまの○○君の疑問はもっともだね。誰かこれについて考えがある人はいるかな?」「……の経験のある人だったら、いまの疑問に答えられるかもしれないね、だれか……をしたことのある人はいない?」

3. 学生に発言をさらに展開させる。

  「いまの○○くんの意見はかなりユニークだね。ほかの人の意見も聞いてみたいね」。あるいは、「それはおもしろい着眼点だね。どうだろう、来週の授業で5分あげるから、そのことについてちょっと発表してくれない?」

4. 的外れな質問、明らかに間違った意見もうまく活用する。

  重要なのは、的外れだということ、間違っているということじたいをあいまいにしてはいけないということです。その上で同時に、「君の考えは……という点では事実に反するのだけれど、かりに……だったらおもしろい見解だ」、あるいは「どうしてそう思ったのかな?」と質問し、「なるほど、そういう前提からは確かに君の言ったことは出てくるね。じゃ、その前提がこの場合成り立つかどうか考えてみよう」というぐあいに、自分の質問や発言は、授業の邪魔になったのではなく、役に立ったのだと思わせるような対応をとることが必要です。

5. 授業中に発言・質問することをしりごみする学生でも、教師となんらかのコンタクトをとりたいと考えている学生はたくさんいます。授業が終わったあともしばらく教室に残りましょう。そうすると、質問をしたり雑談をしに集まってくる学生は必ずいます。

コラム:学生をほめてのばそう

6.1.2 学生からのフィードバックを促すその他の方法

  授業中の質問・発言は、学生から教師への最も一般的なフィードバックの経路ですが、それ以外の経路を利用して、学生の授業への参加度を高め、彼らのアイディアを授業に活かすこともできます。

1. リアクション・ペーパー(Reaction Paper)、ミニット・ペーパー(One-Minute Paper)、質問カードの利用

  これらは通常、授業時間中に(場合によっては宿題の形にして)学生に書いてもらう、授業についての短いコメントです。カードのサイズからA4くらいまでの大きさの用紙1枚を使用します。書かせる内容は、その日の授業についての感想、疑問、批判、あるいは教師が与えた小さな質問に対する回答などです。授業アンケートを兼ねた使い方をする人もいます。

  こうしたコメントを学生に書いてもらっている場合、その結果を授業に活かすことを考えましょう。ときどき優れた着想、痛烈な批判などを書く学生がいます。その場合、必ず次回の授業で、「○○さんによると、……だそうです」とか「このことについては、△△さんがこんなアイディアを寄せてくれました」というぐあいに、こうした優れたアイディアを授業の中で紹介しましょう。さらに、そうした学生に事前に連絡をとり、授業時間に短い発表をしてもらってもよいですし、OHPなどを利用して、学生のコメントそのものを紹介しながら授業を進めることも考えられます。

2. 学生の成果を共有する

  学生のできのよいレポート、課題への答案をコピーして配付する、授業のホームページにアップロードするなどしてほかの学生にも紹介します。

3. ほかの学生がなにをやっているのかを知らせる

  たとえば、テーマを自由に設定して学期末論文を書くというような課題を与えた場合、クラスの学生たちがどのようなテーマを選んだかのリストを明らかにするなどして、自分のテーマを反省して改善する手がかりにしてもらうことができます。

コラム:「グッド・クエスチョン」の精神で

 

6.2 効果的なディスカッションをリードしよう

 少人数のセミナーで学生に議論をさせようと試みて、誰もなにも言わない、という地獄のような状況に陥った経験のある人も多いでしょう。確かに、日本人学生がディスカッション下手であるということには、さまざまな文化的・歴史的要因もあり、なかなか一筋縄ではいかないようです。

  しかし、多くの場合、ディスカッションがうまくいかない原因は教師の準備不足にあり、これはわたしたちのちょっとした意識の転換でなんとかなる部分です。日本人の特殊性のせいにしてあきらめる前に、すこしトライしてみましょう。

  ディスカッションの試みが悲惨な結果に終わる典型的なシナリオは、次のようなものです。

教師:(学生の発表が終わったあとで)「はい、○○くん、どうもありがとう。それじゃ、いまの発表について自由に議論しましょう。なんでもいいですから、誰か意見を出してください」。
しーん。クラスは沈黙する。
教師:「なにもないですか? ないってことはないでしょう。それじゃ××くん。どう思いますか?」
哀れな××くん、石になる。
教師:(いらだちを隠せず)「なにもないの? なにかあるでしょう。いいから言ってごらん」。
××くん、依然として石のまま。見かねて△△さんが挙手。
教師:(ホッとして)「はい、△△さん」。
△△さん:(おずおずと)「……(思いっきりハズした意見)……」
教師キレる。

この先生の問題点は3つあります。

  1. 授業でディスカッションを行うねらいを明確にしていない。きちんと準備せず、漫然とディスカッションを始めてしまった。
  2. ディスカッションの口火を切る問いかけが、あまりにもあいまいすぎる。
  3. 学生の反応にまかせっきりで、ディスカッションをリードしようとしていない。

逆に、この3点が、効果的にディスカッションを行うために注意すべきことがらだといえます。以下では、ディスカッションをリードする際に注意すべきことがらを、6つのポイントに分けて解説していきます。

  • 事前の準備
  • 口火の切り方
  • 活性化のコツ
  • 軌道修正のコツ
  • 締めくくり方
  • 大人数の授業での場合

 

6.2.1 ディスカッションをさせるには事前の準備が重要だ

  なんでもよいから、とにかくディスカッションをさせればよい、というものではありません。ディスカッションは、ある一定の教育内容を、学生自身が考えることを通じて深く理解させるためのひとつの方法として位置づけられます。つまり、あくまでも重要なのは、その教育内容です。まず、コースの教育目標に照らして、どこで、どのようなことがらを教えるのにディスカッションが有効になるのかをよく考えてください。ディスカッションが有効なのは、次のような場合だとされています。

  1. 対立する複数の仮説について、それを支持するにはそれぞれどのような議論と証拠が必要になるかを、学生が自分で見いだしていくための補助手段として用いる場合。
  2. 授業や課題を通じて学んだ一般的原理を、学生自身が個別事例に適用する機会を与えるために用いる場合。
  3. 与えられた資料、課題から、問題点や新しい問いを学生が自力で発見し、それを定式化する訓練として用いる場合。
  4. 学生が授業、課題などを正しく理解できているかを確認する手段として用いる場合。

 いずれの目的でディスカッションを行うにせよ、それぞれ議論を通じた学習を可能にする事前の準備が大切だということがわかるでしょう。次の点に気をつけて準備を進めましょう。

1. ねらいを説明する。

  今回のディスカッションはどのようなねらいで行い、それがコース全体あるいはその日の授業の中で、どのように位置づけられるのかを学生に説明します。

2. 議論する問題は明確に定式化する。

  「……についてどう思うか」というような漫然とした問いかけではなく、「××について……という見解があるが、その見解は正しいだろうか」、あるいは「××の原理によれば、この場合……ということになるはずだが、そうならないのはなぜか」というように、限定され、明確化された問題をディスカッションのテーマとして用意しておきます。

3. テーマとして選んだ問題に関連しそうな問題をあらかじめ構造化し、問いの連鎖を用意しておく。

  たとえば、主問題が「ライト兄弟は、なぜ飛行機を発明できたのか」というものだとしましょう。この問題を考えていくときには、「彼らのライバルはどの程度飛行機の発明に近づいていたのか」「主問題を解くためにライト兄弟とライバルたちの研究のどのような側面に注目すればよいか」「両陣営は飛行機を既存のどのような乗り物になぞらえていたか」などなどの問いが派生してくるでしょう。こうした問いをあらかじめ考え、適切な個所で議論をリードするために使うよう、構造化しておきます。

4. 学生が考えるための材料を用意しておく。

  上にあげたような問いを考えるには、たくさんのデータが必要です。あらかじめ資料として配付するにしても、ディスカッションの場で提示するにしても、学生が考えるための材料をあらかじめ用意し、それをどのように提供するかを考えておきます。

5. 提示された問いに対し、学生が到達しそうな複数の回答をあらかじめ考えておく。

  そして、学生にそうした複数の選択肢に白黒をつけさせるには、さらにどのようなデータと問いかけが必要になるかを考え、用意しておきましょう。

  もちろん、教師の思惑どおりにディスカッションが進むということはめったにありませんし、あまりに教師が自分のプランどおりに議論を進めたいということにこだわると、学生はコントロールされているという気持ちを強く持ってしまいます。ときには、教師の思惑とは異なる仕方で議論が進み、そのほうが実り豊かであることもあるでしょう。しかし、あまりに議論が本筋からそれてしまったり、沈黙がつづいてしまうことを避けるためには、教師があらかじめ以上のようなゆるやかなディスカッションの見取り図を描いておくことは重要です。

 

6.2.2 ディスカッションのはじめ方

  授業の中で自然発生的にディスカッションが始まる、というのは理想的ですが、そんなことはめったにありません。どうしても、教師がディスカッションの口火を切ることになります。この議論のきっかけを英語ではディスカッション・オープナー(discussion opener)と言うようです。これはもちろん、教師から行う効果的な問いかけなのですが、ここで注意すべきことがあります。

1. 学生も準備が必要だ

  どんなによい質問でも、いきなり問われたなら、学生は戸惑うばかりです。学生側でもディスカッションには準備が必要です。あらかじめ、読書課題を与えておく、ビデオを見る、実験や実演を見る、などクラス全員が共有する素材を与えた上で、「ところで、いま見たビデオで……だったけれど、それはどうしてだろう?」と問いを投げかけます。あるいは、「次回のセミナーでは……という問題について議論するから、しかじかのホームページ(あるいは、新聞、雑誌、コースパケット中の論文など)を見ておくように」というぐあいに、問いを前もって与えておくこともできます。

2. ディスカッション・オープナーとして効果的な問い方

  • 大きすぎる漠然としたものは不適切です。
  • 読書課題、実演内容など学生に与えた素材に関連する具体的な問いでなくてはなりません。
  • ただひとつの簡単な答えのある問いはディスカッション・オープナーとしては不適切です。2〜3の対立する回答を生み出すような問いは、そのあとにさらにディスカッションをつづけるために効果的です。

 

6.2.3 ディスカッションを支え活性化させるコツ

 ディスカッションを活性化させるために、次のちょっとした配慮をしたらどうでしょう。

  1. 教室の環境に配慮する。 椅子や机の向きはディスカッションに適しているか。学生同士がお互いの顔を見ることができるか。
  2. 互いに名前で呼び合って議論しよう。
  3. 考える時間と材料をたっぷり与えよう。問いを発して、すぐに手があがったりしたら、「もうちょっと待って」と言おう。
  4. 学生は教師に向かって話すのではなく、ほかの学生に対して話しかけるのだということを徹底しよう。
  5. 学生は教師の反応が気になるもの。発言を促すように、うなずいたり、ほほ笑んだり、軽い補足をする、といったサインを送ろう。
  6. 教師はディスカッションの参加者ではなく、それを導く役割だということを忘れずに。黒板を使って議論をまとめる書記役を演じるのもよいでしょう。
コラム:デヴィルズ・アドヴォケイトを演じてみよう

 

6.2.4 ディスカッションを軌道修正するコツ

  かりに、学生同士の議論が活発に行われていても、それが間違った前提にもとづいて進んでいたり、同じことの繰り返しになっていたり、本質的でない話題にそれてしまったりしたら、教師が上手に介入して議論を軌道修正しなければなりません。

  この際に気をつけることは、議論に参加している学生のやる気をそがないように配慮するということです。議論をおかしくしてしまった責任のある学生をやり玉にあげて、「君の言っていることはどうでもよいことだ」などと指摘するのはまずいやり方です。次のように、ポジティブな言い方で誤りに気づかせることが重要です。

  「君のこの着眼はするどいんだけど、……という意見のほうはどうだろう? 違うんじゃないだろうか」「君の言っていることは、もし……だったなら正しかったろう。だけど」「君の言いたいことは、こういうふうに言ったら誤解を招きにくいんじゃない? つまり……」

  よいタイミングで適切な問いを投げかけることによっても、議論を軌道修正することができます。最悪の場合、まったく発言が出てこなくなり、議論が死んでしまうこともあります。これはすべての参加者にとって居心地の悪い状況です。このとき、ディスカッションを再生するには、

  1. 素材として与えた論文や資料のしかるべき個所を、学生に朗読させる。
  2. 簡単に答えられる質問を発して、それをきっかけにする。単純な事実の確認でもよいし、「正解」を言わなくてもよいという点で気軽な問題、「もし、君がこうした状況におかれたらどうする?」「もし、明治維新が起こらずに鎖国がつづいていたらどうなっていたと思う?」というような仮定にもとづく質問などが役に立つでしょう。

 

6.2.5 ディスカッションをいかに終わるか

  ディスカッションをどのように締めくくるかは、とても大切です。時間切れでなんとなく終わった、ということだけは避けなくてはなりません。議論することを通じて、なにかがすこしでも明らかになった、考えたかいがあったという気持ちになることが重要だからです。教師がまとめをしてもよいですが、学生の誰かを指名して今日のディスカッションの結論を述べさせることもよいでしょう。また、リアクション・ペーパーに、ディスカッションの要約(どんな問題について論じ、どのような結論に達したか、どんな異論があったか、残った問題はなにかなど)を書かせて提出を求めてもよいでしょう。重要なのは、やりっ放しにしないことです。

 

6.2.6 大人数の授業でディスカッションを実現する方法

  大教室での授業は、セミナーに比べ学生の主体的活動の程度は低くなりがちです。しかし、以下のようなさまざまな工夫により、大教室でも学生が「ただ聞くだけ」という受動的な態度に終始するのを防ぎ、ディスカッションらしきものを行うことができます。

1. バズ・グループ(buzz group)

  ディスカッションは大人数の授業では実施しづらいものです。しかし、授業の一部を利用してディスカッションふうのものを実現する方法もいくつかあります。バズ・グループはその代表的なものです。クラスをいくつかの小さなグループに分けます(通常、同じ机に着席している3〜4人)。そして小さな課題をクラス全体に与えて、ごく短時間話し合わせて、その結果を報告してもらうというものです。たとえば、授業で紹介した原理の事例、ないしは反例、概念の適用例、小問の解答、可能な仮説などを相談して考えてもらう、といった課題がふつうです。ちなみに、バズというのはハチの羽音のことです。

2. フィッシュボウル(fishbowl)

  これも大人数の授業でディスカッションを実現するための方法です。授業に参加している学生のうち5〜10名くらいを指名してディスカッションをしてもらい、残りの学生は聞き役に回るというものです。にぎやかにディスカッションしている学生をほかの学生たちが遠巻きに眺めている様子が金魚鉢を連想させるところからついた名前でしょう。

 

6.3 学生の参加度を高めるさらに進んだ方法

 ディスカッション以外に、授業の中で学生のアクティビティを高める方法を紹介しましょう。

 

6.3.1 ロールプレイング

  ビジネス、国際関係などの教育では、学生にそれぞれ対立する個人、企業、政府などの役割を割り振ってロールプレイングをさせることで、戦略的思考を身につけさせる方法が開発されてきました。模擬裁判などもこれに含めることができるでしょう。こうした方法は、さらに他の分野へも拡張していくことができます。たとえば、あらかじめ与えてある論文の著者になったつもりで、それを批判から擁護する、資金援助を申請しているNPOの代表とスポンサーの役割を与え、そのプロジェクトの意義や問題点などを議論させるなどなど。分野に応じたおもしろいロールプレイングができそうです。

  その際に重要なのは、(1)目的を明確にする、(2)準備をしっかり行う、(3)観察者役に回る学生に対してもなんらかの活動を課す、ということです。あらかじめ、学生全員に必要な資料と課題を与えて準備をさせておくようにし、いきなりその場でやってみろ、ということのないようにします。またあらかじめ全員が準備をしていれば、観察者側に回った学生も、ロールプレイングの出来に対して適切な批評が可能になります。

 

6.3.2 グループによるプロジェクト

  コースの中で学生に4〜5人のグループを作らせ、フィールドワーク、ホームページやプログラムなどの制作・発表・共同学習などの作業をさせます。一人では負担に感じられるような課題でも、仲間がいるという安心感から積極的に取り組めるようになります。重要なのは、授業中の口頭発表でも、報告書の作成でも、とにかくなんらかの形で成果の報告を求めることです。また、このような形式の学習で常に問題となるのは、フリー・ライダー(ただ乗りする人)にいかに対処するかです。グループのすべてのメンバーが、なんらかの仕方でプロジェクトに貢献できるように、役割分担を明確化する必要があります。

名古屋大学でのグループプロジェクトの事例

 

6.3.3 学生同士の批評

  ある学生の提出したレポート、課題をほかの学生に読ませて、論評するレポートを書かせたり、報告をさせます。仲間内の評価にさらされるということは、学生たちにとってよい緊張を与えます。

 

6.3.4 論集を学生たちに発行させる

  少人数セミナーの場合、学期の最後に学生自身に論文集や報告集を編集・発行させてみましょう。学生にとって、ほかの学生がどのようなことを考え、書いたのかを知る機会は意外に少ないのです。

まずは、いっしょに歩こう