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ごあいさつ
黒田 光太郎 『成長するティップス先生』ウェブ版の改訂をようやく発表することになりました。 2001年12月 1日に改訂してから3年ぶりのことです。 この間、ティップス先生を成長させるべき高等教育研究センターは休んでいたわけではありません。 むしろ多忙な日々を送ってきました。 「ゴーイングシラバス」の改訂をはかり、「スタディティップス」を準備したり、さまざまな活動を展開してきました。 とりわけ、名古屋大学評価情報分析室の活動にも深く関与し、2004年4月からの国立大学法人化の準備段階では大いに尽力してきました。 しかし、『成長するティップス先生』がバージョン1.1のままであることはずっと気がかりでした。 2003年度から文部科学省が推進する「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」の選定が始まり、2004年度の「特色GP」には、高等教育研究センターを中心に進めてきた名古屋大学全体の取組「教員の自発的な授業改善の促進・支援―授業支援ツールを活用した授業デザイン力の形成―」が採択されました。 この取組は、教員の自発的な授業改善の促進・支援を目的に、授業改善の方法論を開発し、その具体的な実践手段を個々の教員に提供する活動で、授業改善に必要なスキルである「授業デザイン力」を教員が身に付けることを支援しています。 この取組の3つの柱は、『成長するティップス先生』と「ゴーイングシラバス」、全学的FD研修です。 「特色GP」の採択理由には、 この取組は、平成10年4月から名古屋大学が高等教育研究センターを中心として教員の自発的な授業改善の促進・支援を行うことを目的に授業支援ツールを開発し、極めて具体的な実践手段を教員に提供するというものです。 具体的には、FDに戸惑う教員のために授業改善のノウハウやヒントをわかり易く表現した『成長するティップス先生』の制作、ウェブ上のシラバス「ゴーイングシラバス」の開発に成功し、現在教育の質の向上とFD活動の推進に一定の成果を上げています。と述べられています。さらに、今後の課題としては、 学内における取組の拡大、学生の成績向上の検証、『ティップス先生』と「ゴーイングシラバス」の見直し、ツールの改善等に一層の努力と工夫を重ねられることにあると思います。と指摘されています。 今回の『成長するティップス先生』の改訂は「特色GP」で指摘された課題への最初の回答です。 それで、バージョン1.2としています。 主な改訂ポイントは、 などです。 さらに、全国の皆さんのご意見を参考にして、より大きな改訂も準備しています。近い将来に、それがバージョン2.0として結実することにご期待ください。 |