本号の構成
　　　
1. あなたが大学で
　 学ぶことの意味
2.キャンパスの倫理
おわりに
コラム
さくいん



 

 

　『名古屋大学新入生のためのスタディティップス@−「学識ある市民」をめざして−』はこれでおしまいです。この冊子を通してあなたに伝えたかったことをまとめると、次のようになります。

・大学とは、学ぶことそのものに価値を置く人々の集まりである。

・大学は人類の知的遺産を保存し、それを次の世代に伝えるだ　けでなく、そのリレーに新たに参加する人を生み出している。

・これから大学で学ぶあなたには、ぜひ「学識ある市民」になって　もらいたい。

・「学識」とは、豊かな知識、知識と知識を関連づける能力、時間　的・空間的に大きな座標系、科学的・合理的な考え方を持って　いることである。

・「学識ある市民」とは、人類の知的遺産に対する畏敬の念を持　ち、知ること・学ぶことへの努力をあきらめず、学ぶことが生き　る喜びでもあり、学んだことを人々のために活かそうとし、人類　の知的遺産を時代に継承するリレー走者でありたいと願ってい　る人のことである。

・アルバイトやサークル活動も大事だが、そればかりに没頭して　はもったいない。ぜひ名古屋大学で学習中心の生活を送って　ほしい。そのために大学の資源（人、情報など）を最大限に活　用してほしい。

・大学生として、他者の知的努力にタダ乗りするような行為をし　ない。他人のそういう行為を許さない。

・大学で学ぶ上で、他者の生命・人格・学習を尊重する。


　いかがでしょうか。大学がどのようなところか、大学で学ぶということはどういうことなのか、あなたなりに感じ取って、これからの大学生活に活用してもらえれば幸いです。大学での学習活動に実際にどのように取り組んだらよいかについては、続編である『名古屋大学新入生のためのスタディティップスA−自発的に学ぼう−』をご覧下さい。

　それでは、名古屋大学での学習生活を大いに満喫してください。



  
  　
　　　　　　　● ● ● あなたの意見をお待ちしています ● ● ●
　名古屋大学高等教育研究センターでは、みなさんからの意見をもとに、このスタディティップスを改訂していきたいと考えています。続編も企画しています。気がついた点、改善点など、何でも結構ですので、ご意見をお聞かせ下さい。
　　　　　　　　　　　ご意見は下記のメールアドレスまで。
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　スタディティップス係