戦略を練る
内容を絞り込む
1 「科学のおもしろさ」を再考する
科学という営みに伴う、疑問、驚き、感動を伝えましょう。
- 科学のおもしろさ
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- 科学者たちがどのようなことに興味・関心を持って研究を進めているのか(知的好奇心の在り処)
- 新たな知識がどのような方法でつくられていくのか(研究のプロセス、学会の仕組み)
- 科学の成果が人々の生活や世界観にどのような意味をもち、今後どのような発展につながるのか(科学の成果)
- 科学のおもしろさを伝える方法の例
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- あなた自身が研究を進めるうえで感じている知的好奇心や感動を直接伝える
- 科学の方法や、科学者の日常を伝える
- 科学の成果と参加者の日常生活がどのように関わっているのかを伝える
- 実験やデモンストレーションなどを直接体験してもらう
- 【コラム】
- 大学らしさを味わう「子どもの大学」
2 伝える内容を検討する
- 内容を考えるときの6つの視点
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- コミュニケーションの目的(イベントの趣旨)
- あなたの研究分野の本質
- 科学者として果たすべき役割
- 参加者の背景と期待
- あなたの背景と期待
- 物理的制約
多様な参加者を満足させるために、多様な内容を準備しなければならないわけではありません。こどもにはキャラクターのかわいらしさ、大人にはストーリーのおもしろさ、マニアには詳細な設定状況など、さまざまな層から受け入れられるハリウッド映画のようなアプローチもありえます。
- 参考 文章執筆の基本
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○1つの段落では1つのことを主張する
○各節の見出し、小見出しだけを読んでいったとき、論旨の流れが分かるようにする
○陳腐な決まり文句、手あかにまみれた喩えは避ける
○簡潔で、明快で、理解しやすい文を書く- 受動態はなるべく避け、能動態で書く
- 英文直訳調にしない
- 文の書き出しと文末の対応をとる
- 一文のなかで主語と述語が離れすぎないようにする
- 「…であり、…し、…され、…」という具合に連用形でいくつもの文をつながない
- 「…だが、…であるが、…だが、…」という具合に「が」でいくつもの文をつながない
- 「動物の行動のメカニズムの研究の代表的研究者の著作」という具合に、「の」でつなぎすぎない
- 意味が何通りにも取れてしまう文は、多義性のない文に書き直す
- 括弧書きを多用しない
- 「という事」「従って」「概ね」「所謂」などのように、機能語に漢字を使うことは避ける
- カタカナ語は最小限にとどめる
- 「…である。…である。…である。」のように、文末に同じ表現が連続することは避け、適当に散らす