科学を発信する
出張講義をおこなう
1 学校への出前授業
小中高等学校から出前授業の要請がくることが多くなってきました。学校が開かれたものとなり、生徒が科学者という人々とじかに交流する機会をもつことは望ましいことです。せっかくの機会を生かして、出前授業を成功させるにはどうしたらよいでしょうか。
- 成功する出前授業の秘訣
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- 安易に引き受けず、学校側のプラン・出前授業の目的をしっかり確認する
- 学校ではできない高度な実験や実物の演示として何が可能か伝える
- 担当教員と十分に打ち合わせる
- カリキュラムのなかにうまく位置づける
- 大学院生や若手研究者に参画してもらう
- 教員と打ち合わせておきたいこと
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- 出前授業のカリキュラムのなかでの位置づけ、単元のなかでの位置づけ
- 授業の場所、利用できる設備、対象学年、人数、時間数
- 出前授業の内容と流れ
- 事前指導と事後指導の内容
- それぞれが準備すべきことがら
2 博物館・科学館を活用した講義
ここでは、研究者による科学コミュニケーションに博物館・科学館を活用することを提案しましょう。
たとえば、博物館見学という形をとった公開講座があってもよいでしょう。あなたが解説をしながら、ポイントとなる展示物を見て回るだけで、たいへんな苦労をして講演会に実物を持ち込んだり実演の準備をしたりする必要はなくなります。
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- 館内配置を確認して、ポイントとなる展示物を選ぶ
- 館の混み具合などを考慮して日時を定め、館の了解を得る
- 広報の時点で、どのくらいの時間立っていることになるかを知らせる
- ハンドアウトを準備する
- 他の入館者の邪魔にならないよう、順路を柔軟に設定する
- 解説が終わってもしばらくは会話に応じる